蒼山日菜【切り絵アーティスト】

現地で出会った切り絵文化

切り絵作家の蒼山日菜さんをご存じでしょうか。
Newsweek日本版の世界が尊敬する日本人100人に選ばれているこの女性は、切り絵作家として、さまざまなコンクールで賞をとっています。

彼女がなぜ注目を集めているかというと、その切り絵歴の浅さにあります。
切り絵を初めてわずか8年で、スイスの美術館で開催された展覧会に出展し、アジア人初のグランプリを受賞したのです。
スイスは文化として切り絵が根付いており、多くの切り絵作品が生まれている地でもあります。
その地で行われた展覧会でグランプリを日本人女性がとったということに世界が衝撃を受けたのです。

蒼山さんが切り絵を始めたのは22歳の時。
海外旅行として訪れたフランスで、フランス人の男性と恋におち、その後結婚。
フランスに住むようになり、お隣の国スイスの文化である切り絵に出会いました。

最初は趣味で始めたという切り絵ですが今や一流のアーティストとしてその作品で多くの人を魅了している蒼山さん。
彼女がこのように華やかな生活を送るようになるまでには多くの苦労がありました。

両親の離婚と自身の離婚

蒼山さんの作品は多くの女性から支持を得ています。
また女性から支持を得ているのは作品だけでなく、蒼山さんの生き方にもあるのかもしれません。

蒼山さんは小さいころに両親が離婚をしています。
仕事に一途な母親について行った蒼山さんは随分とさみしい幼少期を送ったようです。
少しでも早く自立したいという気持ちから高校卒業後すぐに就職をし、着物の販売店で働くようになります。

そして海外旅行で出会ったフランス人男性と結婚。
切り絵の才能が見いだされ、仕事が増えた蒼山さん。
また子供にも恵まれ充実した生活を送っていました。

しかし幸せな時間は短く、離婚したいという思いを抱えたまま何年もの月日を過ごしたようです。

その理由としては旦那さんが仕事に対しての理解をしてくれなかったことや嫉妬心が強い人だったために、とても窮屈な生活を強いられていたことなどがあるようです。
しかし蒼山さんが離婚をしなかったのには自分の幼少期の経験がありました。

一人息子にさみしい思いをさせたくないとの思いから蒼山さんは離婚を踏みとどまり、家事と仕事に追われながらも、辛いという気持ちを子供の前では見せないように努めたのです。
子供さんは蒼山さんの苦労を知り、明るく暖かく蒼山さんを支えるようになります。

そんな二人の姿に多くの日本人女性が感銘を受け、蒼山さんは日本でも名前が知られるようになり、また日本でも彼女の切り絵の作品が高く評価されるようになりました。

知らない土地での挑戦

蒼山さんは現在スイスに住んでいますが、海外での生活をえらんでよかったといっています。
その国の文化にじかに触れながら作品を作ることでより良い作品が作れるからだそうです。
辛いことも乗り越えて日本以外の土地で強く生きる蒼山さんは多くに女性が憧れるのも当然かもしれませんね。