徳永優子【ヘアスタイリスト】

ハリウッドで活躍するヘアアーティスト

「パイレーツ・オブ・カリビアン」、「SAYURI」
だれもが知っているこのハリウッド映画に日本人女性がかかわっていたのをご存じですか。

ヘアアーティストの徳永優子さんは現在もハリウッドで活躍を行っています。
映画の中に出てくる登場人物たちのヘアアートを手掛けています。

輝かしい世界で活躍する徳永さんですが、現在にたどりつくまでにはどのような人生を歩んでいたのでしょうか。
そんな徳永さんの人生から海外で活躍するために必要な条件を見てみましょう。

日本の文化を学んでいたことで成功をつかんだ

徳永さんは兵庫県の出身です。
16歳から京都祇園にある着物の着付けの先生の所で住み込みで和装を学びました。
その後ヘアメイクの専門学校に入学し、卒業。
日本の映画、雑誌などでヘアメイクや着物の着付けなどで活躍をしていました。

プライベートでも結婚をし、子供も生まれ充実した生活を送っていたかのように見えたのですが、37歳の時に離婚を経験します。
それを機に徳永さんは、子供を連れて単身アメリカへと渡します。
アメリカでヘアメイクをもっと学ぼうと考えたようです。

着物のディスプレイなどをしながら生活をしていた徳永さんに転機が訪れます。
たまたま訪れた骨董品店で古びたカツラが放置されていたのに気付いた徳永さんが、そのカツラを無償で修復することになりました。
その様子を偶然見ていた映画関係者に声をかけられハリウッドの世界に入ったのです。

声をかけられて最初に携わった映画が「SAYURI」でした。
着物の着付けを学んでいた徳永さんの技術は「SAYURI」の質を高め、映画関係者から一気に信頼と注目を集めたのです。
その後徳永さんはヘアアーティストとしてハリウッドで本格的に仕事をするようになったのです。

活躍の場は映画にとどまらず、ドラマなどでもヘアメイクを担当するようになります。
アメリカで2008年に放送されたテレビドラマ、「プッシング・デイジー 恋するパイメーカー」でのヘアーデザインを担当したことで徳永さんに2度目の人生の転機が訪れます。
この作品のヘアメイクがエミー賞ヘアー部門にノミネートされたのです。
作品放映の次の年の同賞にもノミネートされ、日本人で初めて2年連続のノミネートを果たします。

受賞はできませんでしたがノミネートを機に仕事が増えた徳永さん。
マイケルジャクソンのステージでのヘアメイクの依頼があり、スリラーのメイクを担当することになります。
この経験が徳永さんの名前をさらにアメリカに広めることになったのです。

新しい技術を使ったヘアメイク

徳永さんは現在ハリウッドで、360度どこから見ても事前のデザインがのように髪型が見えるような技術に注目をしてさらにヘアメイクの技術を上げるための活動をしています。
37歳という年齢でアメリカにわたり、ハリウッドという舞台で挑戦を続ける徳永さんの生き方に感銘を受けた日本人も多いのではないでしょうか。

日本の文化をしっかりと学び、日本人としてハリウッドで活躍する徳永さん。
世界に求められているのは、日本人のアイデンティティを持ち、それを生かせる人なのかもしれませんね。