真田広之【俳優】

世界を舞台に戦うサムライ

日本人ながらハリウッドで高い評価を受け続ける俳優がいます。
真田広之さんです。
日本人であることに誇りを持ち、日本人だからこそできる仕事をハリウッドで実現させている真田さんの仕事振りに注目をしてみましょう。

真田さんは4歳の頃、当時同じマンションに住んでいた俳優の高田浩吉さんと遊んでいたところスカウトされ、モデルなどを経て、5歳で劇団に入団しました。
その後子役として売れ出していくものの、お父さんの病気などが重なり、一時芸能活動を中断します。

芸能活動が好きだった真田さんは、中学進学と同時に、千葉真一さんが主催するジャパンアクションクラブへ加入し、アクションを極めていきます。
高校進学後、千葉さんの勧めで学業に専念し、一時芸能活動を中断、大学入学後、映画のオーディションに合格したことをきっかけに芸能活動を本格化させます。
そのころにはアクションは一流のものになっており、またお母さんに勧められて、入門していた日本舞踊でも、その流派の名取りとなっていました。

真田さんが海外進出を果たしたのは40歳に近づいたころ、蜷川幸雄さんが演出する舞台「リア王」への出演です。
全編英語のセリフでありながら、日本人で唯一の出演者として演じ切りました。
その演技力が評価され、その後も海外での映画出演を行い、2003年の「ラストサムライ」への出演でハリウッドへの進出を果たしました。

そこまでで培ってきたアクションの能力、そして演技力、彼の日本人らしい性格や見た目がハリウッドでも高く評価されたのです。
真田さんは実際に飛び込んでみて、自分から動かないことには何も変わらないと当時を振り返り話しているようです。

スクリーンの中ではネイティブ

アクション、またセリフなどは役者の世界では代替されることも多いものです。
しかし真田さんはどれも自身がやるからこそリアリティや迫力が出るし、その違いは明らかだと考えているようです。

映画、役ごとに話す英語の雰囲気も変わってきます。
それをしっかりと自分のものにするために必死な様子を真田さんは受験生のようだといっています。
映画は記録の残るものですし、スクリーン上では誰もがネイティブだからこそ甘えは許されないという強い考えのもと、セリフを大切にしているようです。

日本人だからできること

真田さんがハリウッドで高い評価を受けているのは、その演技力やアクション力、また仕事への真摯な姿勢だけではありません。
自身の仕事ではないところまで気を配れる細やかさも彼の評価を支えている大きな要因なのです。

真田さんは日本を舞台にした作品や、日本の場面がある作品に多く出演をしています。
そのようなシーンを撮影する際、日本人として、日本の様子を道具を作るスタッフなど、裏方の人々に対して丁寧に指導するのだそうです。
自身の演技以外には興味を示さないハリウッドスターが多い中でこのような真田さんの行動は高く評価されています。

真田さんは自身が海外でチャレンジをしている理由として、日本と海外の映画の壁をなくしたいと話しています。
海外で活躍する日本人の評価が日本人のイメージを支えているといっても過言ではないでしょうし、このような人たちの活躍に恥じない日本人であるべきだと思わされるような言葉です。
日本を代表している、日本人であるという誇りも海外での活躍にとって欠かせないものなのかもしれません。